医療機器の切削加工においては、精緻な加工技術はもちろん、難削材のような特殊な素材の取り扱いに長けていることも重要なポイントとなってきます。ここでは、医療機器を取り扱っている切削加工業者をピックアップし、会社の特徴や基本情報についてまとめています。
島根県に本社を置く1953年創業の切削加工業者。特殊鋼や難削材の切削加工を得意としており、医療装置をはじめ各種先端分野での加工の提供実績が豊富にあります。特殊鋼の調達ネットワークを活かし、ニーズに応じた素材調達にも対応できます。

医療用部品として使用されるパンチです。加工には研磨と円筒研削盤による研削加工を採用しており、材質にはマルテンサイト系ステンレス鋼を使用しています。特徴は、先端部が鏡面仕上げになっている点です。

医療用部品として使用されるダイで、円筒研削による研削加工が施されています。材質にはマルテンサイト系ステンレス鋼を使用。特徴は、円筒部の形状加工に対応している点です。
切削加工で粗削りし、その後熱処理を経て、研削加工でより高精度に仕上げる場合、通常下記のように作業ごとに対応できる会社にそれぞれ依頼しなければなりません。1つ1つの作業を別業者に依頼するため、ラリーが多く納品までに時間がかかります。さらに、コストがかさむ場合もあるでしょう。

守谷刃物研究所では、切削加工・熱処理・研削加工を自社で一貫対応できるため、やり取りもスムーズで工数も無駄になりません。さらに、精密さが求められる半導体製造装置の部品や医療部品などの難削材の加工にも対応可能です。切削から研削までを一連で依頼したい場合は、ぜひ守谷刃物研究所に相談してみてください。

| 所在地 | 島根県安来市恵乃島町113-1 |
|---|---|
| 電話番号 | 0854-23-1311 |
| 営業時間(定休日) | 8:30~17:00(定休日:基本土曜・日曜・祝日) |
| 公式URL | https://www.moriyacl.co.jp/ |
アメリカ、中国、タイなど海外に20を超える営業拠点も構え、国内外でグローバルに事業を展開。海外調達ニーズにも柔軟に応じることが可能です。医療関連ではインプラント関連の5軸切削加工事例などがあります。
公式HPに加工事例はありませんでした。
| 所在地 | 東京都墨田区横網2-5-14 |
|---|---|
| 電話番号 | 03-3626-1221 |
| 営業時間(定休日) | 記載なし |
| 公式URL | https://www.byokaneworld.com/ |
60年以上にわたり蓄積されたノウハウと技術で、精緻な切削加工を得意としている業者です。医療機器向けヒートシンク等の部品の切削加工も短納期で応じることが可能。自社一貫の生産体制で、細やかに顧客のニーズに対応しています。

医療機器構成部品の精密加工事例です。材質にはアルミ(A5056)とりん青銅を使用しており、NC旋盤によって加工を行っています。量産対応の部品として、さまざまなサイズの加工にも柔軟に対応可能です。

医療機器構成部品の微細加工の事例です。材質は、エンジニアリングプラスチックの一種であるPOM(ポリアセタール)を採用。加工には、自動工具交換機能を備えたマシニングセンタ(MC)を用いています。
| 所在地 | 東京都八王子市大和田町3-4-17 |
|---|---|
| 電話番号 | 042-644-1755 |
| 営業時間(定休日) | 9:00~17:00(定休日:土曜・日曜・祝日) |
| 公式URL | https://www.yagiseisakujo.co.jp/ |
毛髪よりも細い超微細加工に強みをもつ新潟県の切削加工業者です。内視鏡用微細ハサミやパーツ、内視鏡先端微細鉗子など、医療機器の加工も数多く手がけています。厳しい幾何公差や多軸複合形状などであっても高精度での加工が可能です。

内視鏡に使用される微細なハサミで、全長は10mm以下のサイズです。材質にはチタン合金の一種であるTi-6Al-4Vを使用し、試作段階のためチタンによる加工を行っています。総切削による微細な5軸加工で高精度に仕上げています。

内視鏡の先端に組み込まれる微細なパーツで、サイズは5mm以下と非常に小型です。材質には、64チタンとも呼ばれるチタン合金(Ti-6Al-4V)およびステンレス鋼(SUS303)を使用。多軸加工機によって、精密な微細加工を施しています。

内視鏡先端に装着される微細な鉗子(かんし)で、刃のないハサミのような形状をした医療用鋼製器具です。材質には、チタン合金(Ti-6Al-4V)およびステンレス鋼(SUS303)を用いています。
| 所在地 | 新潟県新潟市南区下曲通字中江下787 |
|---|---|
| 電話番号 | 025-371-1510 |
| 営業時間(定休日) | 記載なし |
| 公式URL | https://www.aomi-ss.jp/ |
切断から加工、研磨まで自社一貫の生産体制により、試作品から1万個の量産品まで幅広い切削加工のニーズに対応することが可能です。ミクロンレベルでの加工に強みをもっており、±0.002㎜という高精緻な加工を行うことができます。

医療用コネクターの加工事例です。素材には、一般構造用圧延鋼材の一種であるSS400を使用しています。強度が高く、比較的安価で、溶接や切削加工がしやすいのが特徴です。加工にはNC旋盤を用い、一体加工となっています。
| 所在地 | 秋田県由利本荘市矢島町城内字沖小田429 |
|---|---|
| 電話番号 | 0184-56-2637 |
| 営業時間(定休日) | 8:30~17:20(定休日:記載なし) |
| 公式URL | https://ktech.co.jp/ |
大まかに削る切削加工だけではなく、高い精密さを担保するために医療部品は研削加工も必要です。研削加工でさらに細かい精度で表面仕上げを行います。ここでは、研削加工まで対応できる切削加工会社を紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
医療機器の製造において、切削加工技術は欠かせない要素となっています。特に、インプラントや人工関節のような高精度が求められる製品では、難削材の加工ノウハウが重要です。例えば、チタン合金やステンレス合金、コバルトクロム合金などが代表的な材料として使用されています。これらの材料は、耐久性や生体適合性に優れており、医療現場での使用に適しています。
切削加工は、インプラントの製造においてマイクロレベルの精度が求められる場面でも活躍します。寸分の狂いも許されないパーツの製作には、NC旋盤などを用いた精密な加工が必要です。特に外科手術で使用される鉗子や鋸、クランプなどの器具、さらにはボルトやスペーサーといった整形外科用インプラントの製造にも、この技術が不可欠です。
医療機器の部品は、高い精度と滅菌が容易であることが求められます。これを実現するために、切削加工は部品の強度や衛生面でも優れた成果を発揮します。例えば、ネジ切り加工によって作られたボルトは、医療用具の重要な要素であり、切削加工によって高品質かつ安定した製造が可能です。
また、切削加工は少量生産にも対応可能であり、製造過程における無駄を最小限に抑えることができます。この技術は、試作段階から大量生産まで幅広く応用されており、医療機器の品質向上に大きく貢献しています。医療技術の発展は、医療機器の加工技術の進化とも密接に結びついているのです。
医療用プラスチックは直接人体に触れる場面も多いため、生体適合性と無菌性の両面から厳しい基準を満たす必要があります。プラスチック素材は金属より熱を伝えにくく、切削中に生じる摩擦熱が局所的に集中しやすいという課題があります。そのため、刃先の形状や工具の材質、切削速度や送り速度などの数値を慎重に設定し、適切な加工が行われます。加工後に発生する切粉やバリを除去し、表面をなめらかに仕上げるためには、洗浄や滅菌プロセスとの連携が重要です。また、センサー技術とAIによるリアルタイム監視システムを活用し、異常が起きた際には即時に調整や対策を講じられる環境が整備されており、医療機関が求める高水準の品質と安全性を実現しています。
医療部品の切削加工では、プラスチックのみならず金属やセラミックなど、幅広い材料の特性に合わせた高度な加工技術が求められます。装置全体の性能を左右する寸法誤差や表面の仕上がりを管理するため、粗加工と仕上げ加工の各ステップで微細な調整を施し、細部まで精度を追求します。加工前にはCADデータに基づくシミュレーションを行い、最適な切削パスを構築。実際の切削時には、工具の摩耗状態や振動、加工中の温度を随時チェックし、試験加工を通じてパラメータを適宜見直します。仕上がった部品は三次元測定機や光学機器などで厳重に検査され、設計通りの精度を満たしていることが確認されます。こうした一連の管理体制によって、医療部品は高い信頼性と安全性を維持し、患者様にとって安心な医療環境の一助となっているのです。
医療機器の切削加工では、難削材のノウハウや技術は必須です。代表的なのが、インプラントや人工股間節等に使用されるチタン合金です。この他にも、ステンレス合金やコバルトクロム合金なども使用されます。また、インプラントのように寸分の狂いも許されないパーツの製作もあり、この場合ではマイクロレベルの切削加工技術も必要とされます。

医療用チタンスクリューは、骨と骨を固定するためのボルトとして使用される、人体に直接埋め込まれる重要な部品です。一般的なねじ形状とは異なる特殊な形状をしており、加工には専用のプログラムを組むなど、細かな工夫を施しています。先端部の六角形状についても、専用の工具を使用して高精度に仕上げました。人体に使用される製品であることから、バリの発生を徹底的に防ぎ、表面の滑らかさにも細心の注意を払って加工を行っております。
切削加工会社を紹介する当メディア「切削アンサー」では、特定の要望に応えてくれる信頼できる加工会社を厳選して紹介しています。切削加工会社選びに困っている担当者はぜひ参考にしてください。
切削加工会社選びの手助けをする当サイト「切削アンサー」では、他にも部品別に切削加工ができる会社を一覧で紹介しています。 対応している部品別に切削加工会社を探したい方はぜひ参考にしてください。
切削加工を行う会社は多くありますが、いざ問い合わせると特定の要望に対応できなかったり、不良品がでてコストがかさんだりすることも…。 当サイトを読めば、もう断られない切削加工会社が1分で見つかります。
依頼者の事情や加工品によって異なる、様々な要望に応えてくれる切削加工会社を紹介します。
なお、ここで紹介する会社は、信頼できる加工会社を選ぶ際に大前提として押さえておきたい、下記2つの規格を保有する会社の中から選定しています。
・品質担保の観点から、国際的な品質マネジメント規格「ISO9001」
・信用性の観点から、国際的な環境マネジメント規格「ISO14001」



※選定基準:2024年2月28日にGoogleにて「切削加工」「研削加工」と検索した際に表示される切削加工・研削加工に対応する会社123社を調査しました。(切削加工を依頼した際に、素材や精度により研削加工が必要になるケースもあることから、「研削加工」も含めて調査しています。)その中でも、ISO9001及びISO14001を取得する会社の中から、下記の基準でそれぞれ選定しています。
・守谷刃物研究所…難削材の加工に求められる切削加工・熱処理・研削加工を自社一貫で行う会社の中でも、難削材に対応した加工事例掲載が35件と最も多く(2024年3月調査時点)、難削材が使われやすい半導体製造装置や医療装置を得意としていると判断。
・キュリアス精機…ひと月あたりの生産可能個数が100万個以上と最も多く(2024年3月調査時点)、大量生産が求められる自動車部品の加工を得意としていると判断。
・プラスチック加工興和…樹脂の加工に対応する会社の中で、唯一樹脂の加工を専門とする会社と公式HPに記載されているため、プラスチック製品の加工を得意としていると判断。