切削加工において、避けて通れない問題の一つが「バリ」です。金属加工に携わる方々にとって、バリは品質を左右するだけでなく、後工程の効率にも影響を与える厄介な存在です。ここでは、切削加工で発生するバリについて、その原因から対策を解説いたします。
切削加工におけるバリとは、金属材料を削る際に発生する不要な突起やエッジのことを指します。バリは、加工物の機能性や安全性、美観を損なう原因となるため、適切に対処が必要です。バリには、主に以下の種類があります。
バリは、発生するメカニズムや材料、工具、加工条件によって形状や大きさが異なります。そのため、バリの種類を正確に把握し、それぞれの特性に応じた対策を講じることが重要です。
バリは、切削工具が材料を削る際に、材料が塑性変形したり、破断したりすることで発生します。この現象は、切削工具の形状、切削速度、送り速度、切削油の種類など、様々な要因によって影響を受けます。
これらの要因を総合的に考慮し、適切な加工条件を設定することで、バリの発生を抑制することが可能です。
バリは、単に見た目が悪いだけでなく、様々な悪影響を及ぼします。以下に、バリがもたらす主な悪影響をまとめました。
バリが製品の寸法精度を損ない、組み立て不良や機能不良の原因となることがあります。
バリ取り作業には、時間と労力がかかり、結果的に製造コストを増加させます。また、バリが原因で不良品が発生した場合、材料費や加工費が無駄になるだけでなく、顧客からの信頼を失う可能性もあります。
バリが鋭利な場合、作業者が怪我をする可能性があります。また、製品にバリが残ったまま使用された場合、思わぬ事故につながることも考えられます。
工具の選定はバリ発生防止の基本です。すくい角が大きく、刃先が鋭利な工具は、切粉を薄くしてバリの発生を抑える効果が期待できます。しかし、単に切れ味だけを重視すると、工具の強度が不足してチッピングが起こる恐れもあります。
超硬やセラミック工具など、素材に応じた強度と切れ味を兼ね備えた工具を選ぶことが求められ、定期的な工具交換や適切な管理も不可欠です。切削条件の見直しも、バリ発生防止に直結する対策です。切り込み量を小さく設定すると、ワークの塑性変形が抑制され、バリの発生を低減できます。ただし、浅すぎると工具が滑る「スリップ現象」が起こるため、バランスが必要です。
また、クーラントの使用は摩擦熱による変形や切粉の溶着を防ぎ、バリの原因となる微細な切粉を洗い流す効果があります。加えて、回転数や送り速度を適切に下げることで、加工中のワークへの衝撃を軽減し、バリの発生をさらに抑えることが可能です。
バリは、品質を左右するだけでなく、コストや安全性にも影響を与える厄介な存在です。しかし、バリの発生メカニズムを理解し、適切な対策を講じることで、その影響を最小限に抑えることができます。
バリ対策は、品質向上のための重要なステップです。バリの発生を最小限に抑えることで、再加工や不良品の削減が実現し、結果的に生産効率の向上とコスト削減にも寄与するでしょう。
切削加工を行う会社は多くありますが、いざ問い合わせると特定の要望に対応できなかったり、不良品がでてコストがかさんだりすることも…。 当サイトを読めば、もう断られない切削加工会社が1分で見つかります。
依頼者の事情や加工品によって異なる、様々な要望に応えてくれる切削加工会社を紹介します。
なお、ここで紹介する会社は、信頼できる加工会社を選ぶ際に大前提として押さえておきたい、下記2つの規格を保有する会社の中から選定しています。
・品質担保の観点から、国際的な品質マネジメント規格「ISO9001」
・信用性の観点から、国際的な環境マネジメント規格「ISO14001」



※選定基準:2024年2月28日にGoogleにて「切削加工」「研削加工」と検索した際に表示される切削加工・研削加工に対応する会社123社を調査しました。(切削加工を依頼した際に、素材や精度により研削加工が必要になるケースもあることから、「研削加工」も含めて調査しています。)その中でも、ISO9001及びISO14001を取得する会社の中から、下記の基準でそれぞれ選定しています。
・守谷刃物研究所…難削材の加工に求められる切削加工・熱処理・研削加工を自社一貫で行う会社の中でも、難削材に対応した加工事例掲載が35件と最も多く(2024年3月調査時点)、難削材が使われやすい半導体製造装置や医療装置を得意としていると判断。
・キュリアス精機…ひと月あたりの生産可能個数が100万個以上と最も多く(2024年3月調査時点)、大量生産が求められる自動車部品の加工を得意としていると判断。
・プラスチック加工興和…樹脂の加工に対応する会社の中で、唯一樹脂の加工を専門とする会社と公式HPに記載されているため、プラスチック製品の加工を得意としていると判断。