切削加工を行う際に大切となるのが条件の設定です。ここでは、切削加工に必要な条件の求め方や決め方などをまとめています。品質の確保や機械の故障防止に努められるよう、材料ごとに適した条件の設定方法をチェックしておきましょう。
工作機械が精密な加工作業を行うためには、切削速度(周速度)、回転数、切り込み量、送り量といった数値を細かく設定しなければなりません。切削条件は材料や工具の材質、削り出す形状によって適正値が異なります。そのため、作業のたびに設定を変更しなければ、加工精度が低くなる、加工時間が長くなる、機器の寿命を速めてしまうなどのデメリットが生じるでしょう。
1分間に切削するスピードのことで、切削速度が早ければ加工精度が高まるうえ、加工時間も短縮できます。ただし、高速で作業を行うため、工具の負担が大きくなるのが懸念点です。
一方、切削速度が遅いほど加工精度は低くなり、加工時間も長くなります。その反面、切削の際に材料との間に摩擦力や抵抗がかかりにくく、工具の負担を小さくすることが可能です。
回転数とは、旋盤の主軸やフライス盤の刃物が1分あたり何回転するかを指します。回転数が大きければそのぶん切削速度も速くなるなど、回転数と切削速度は比例関係にある点には注意が必要です。
送り速度は工具を動かす速度を表します。1刃で何mm進むか、1分間で何mm進むか、被削材1回転で何mm進むかなど、さまざまな表記方法が用意されているため、単位に気を付けて設定しなければなりません。
なお、送り速度を大きくすれば加工時間は短くなりますが、加工精度は下がり加工面が荒くなったり、工具が破損しやすくなります。
切り込み量とは、工具が被削材の表面からどれだけの深さまで材料を削り取るかを示す量のことです。切り込み量が多いほど加工精度は低くなり、加工時間は短くなります。ただし、刃物への負担が大きくなりやすいため、こまめなメンテナンスによって刃物の消耗状態を確認する必要があるでしょう。
また、切り込み量を深く設定しすぎると、「ビビリ」と呼ばれるたわみを原因とした振動が発生します。一方で、切り込み量が浅すぎる場合は、刃物が加工物の表面を滑ってしまうスリップ現象が起こりやすいです。
加工物によって硬さや溶着しやすさ、切りにくさなどが異なるため、刃物メーカーの用意するカタログなどで加工物ごとの推奨条件を確認しましょう。
CNC旋盤やフライス盤には、切削条件表が内蔵されているケースがほとんどです。材料や加工の種類から適正値を算出するソフトを利用すれば、簡単に切削条件を設定できます。
加工時に精度を優先するのか、加工時間を優先するのかによっても条件の設定が異なります。そのため、まずは優先順位を明確にしてから、バランスを考慮した微調整を行うのが重要です。
切削条件は、加工物や工具の材質、理想とする加工時間などによって細かく変更しなければなりません。切削条件の設定に慣れないうちは「どうしたらいいか分からない…」と困ることが多いため、まずは刃物メーカーの推奨値やシステムによる自動設定を利用し、加工物の精度や加工時間、刃物の負担を確認しながらベストな設定を探していきましょう。
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なお、ここで紹介する会社は、信頼できる加工会社を選ぶ際に大前提として押さえておきたい、下記2つの規格を保有する会社の中から選定しています。
・品質担保の観点から、国際的な品質マネジメント規格「ISO9001」
・信用性の観点から、国際的な環境マネジメント規格「ISO14001」



※選定基準:2024年2月28日にGoogleにて「切削加工」「研削加工」と検索した際に表示される切削加工・研削加工に対応する会社123社を調査しました。(切削加工を依頼した際に、素材や精度により研削加工が必要になるケースもあることから、「研削加工」も含めて調査しています。)その中でも、ISO9001及びISO14001を取得する会社の中から、下記の基準でそれぞれ選定しています。
・守谷刃物研究所…難削材の加工に求められる切削加工・熱処理・研削加工を自社一貫で行う会社の中でも、難削材に対応した加工事例掲載が35件と最も多く(2024年3月調査時点)、難削材が使われやすい半導体製造装置や医療装置を得意としていると判断。
・キュリアス精機…ひと月あたりの生産可能個数が100万個以上と最も多く(2024年3月調査時点)、大量生産が求められる自動車部品の加工を得意としていると判断。
・プラスチック加工興和…樹脂の加工に対応する会社の中で、唯一樹脂の加工を専門とする会社と公式HPに記載されているため、プラスチック製品の加工を得意としていると判断。