特殊鋼はある特定の用途のために合成された金属類のことを指します。素材によって特性が異なるため、切削加工に高い技術が求められます。ここでは、特殊鋼の切削加工を扱っている業者をリストアップして、特徴や基本情報についてご紹介します。
特殊鋼とは、用途に応じて特性を付与した合金のことです。添加する元素によって、硬度や強度、耐熱性、耐食性、靭性などその合金がもつ特性がそれぞれことなるのが特徴。「構造用鋼」「工具鋼」「その他特殊用途鋼」と用途に合わせて大きく3つに分類されています。特殊鋼の一例を挙げると、ニッケルやクロム、モリブデンなどの素材があります。
特殊鋼とは、一般的な鋼に特定の合金元素を加えることで、強度、耐久性、耐熱性などの性能を向上させた鋼材です。特殊鋼はその特性により多岐にわたる用途で使用されており、以下のような種類があります。
構造用鋼は、機械や建築構造物の部品に適した鋼材で、特に高い強度と加工性を持つのが特徴です。
この鋼材は、土木分野では橋梁や鉄塔に、建築分野では高層ビルや倉庫の骨組みとして利用されます。また、輸送機器の車両部品や船舶の構造材にも多く使用されており、耐久性が重視される場面で欠かせない素材です。
炭素量や添加元素が細かく調整され、求められる力学的性能を満たすように設計されています。
工具鋼は、製造現場で使用される切削工具や金型を製造するための鋼材です。
この鋼材の最大の特徴は、熱処理を施すことで極めて高い硬度や耐摩耗性を実現できる点です。
たとえば、金属の加工や成形に用いられる冷間工具鋼や、高温環境でも性能を維持できる高速度工具鋼などがあります。また、鍛造金型やプレス用金型といった用途にも広く使用されています。
工具鋼は、その優れた性能から、製造プロセスの効率向上と高精度な製品の実現を支えています。
ステンレス鋼は、腐食に強く、錆びにくい特性を持つ鋼材です。
表面にはクロムを主成分とする不動態被膜が形成されるため、湿度や化学物質の影響を受けにくいのが特徴です。
この特性により、家庭用品から工業用の機械部品、さらには医療機器や建築装飾に至るまで、さまざまな用途に利用されています。
また、耐熱性が高いため、調理器具やエンジン部品など、高温環境にさらされる製品にも使用されます。
耐熱鋼は、文字通り高温環境で使用することを前提に設計された特殊鋼です。
高温下での強度を維持するだけでなく、酸化や腐食にも耐える性質を持っています。
このため、発電所のタービンや工業用炉の部品など、極端な条件下での使用に適しています。
添加元素としてニッケルやクロムが多く含まれることで、耐熱性と耐酸化性が強化されています。
特に、高温高圧の環境下で安全性を確保する役割を果たしています。
超合金は、高温環境でもその性能を損なわない耐久性の高い鋼材です。
航空機のジェットエンジンや宇宙開発用の部品など、極めて過酷な条件下で使用されるために設計されています。
この鋼材は、主にニッケルやコバルトをベースとし、高温下での強度や耐酸化性、さらには耐摩耗性を兼ね備えています。
特に、化学プラントやガスタービンでも使用されるなど、その用途は非常に広範です。
ばね鋼は、その名の通り高い弾性と耐久性を兼ね備えた鋼材で、自動車のサスペンションや鉄道車両のばね部品、さらには時計のぜんまいなどに使用されます。
この鋼材は、加工時の柔軟性と使用時の弾性を両立する特性を持っています。
また、長期間にわたり安定した性能を維持できるため、耐久性が重視される用途向けです。
さらに、ばね鋼は負荷のかかる場面で使用されるため、強靭さが求められます。
特殊鋼とは、一般的な鋼に特定の合金元素を加えることで、強度、耐久性、耐熱性などの性能を向上させた鋼材です。特殊鋼はその特性により多岐にわたる用途で使用されており、以下のような種類があります。
軸受鋼は、摩擦や摩耗が発生する回転部品に最適化された鋼材です。この鋼材は、主にベアリングやローラー部品の製造に用いられます。
高い表面硬度を持つ一方で、内部には適度な粘り強さを備えており、負荷がかかる環境でも耐久性を発揮します。
さらに、加工精度が求められるため、均質な組織を持つことが重要とされています。これにより、機械のスムーズな動作を支える役割を果たしています。
快削鋼は、被削性を向上させた鋼材です。切削加工が容易であるため、加工効率を大幅に向上させることができ、特に複雑な形状の部品を大量生産する際に重宝されています。
この鋼材は、主に工作機械や電子部品の製造に使用されることが多く、滑らかな仕上げが求められる精密部品の加工に適しています。
さらに、製造コストの削減にも寄与するため、製造業全体で幅広く活用されています。
特殊鋼は、その高い強度や硬度、耐摩耗性、耐熱性などの特徴により、加工が難しい材料の一つとされています。しかし、適切な方法を選択し、高度な技術を駆使することで、その特性を最大限に引き出すことが可能です。ここでは、特殊鋼の主な加工方法について詳しく説明します。
熱処理は、鋼材の内部組織を調整し、必要な性能を付与するために行われる重要な工程です。特殊鋼に対する熱処理では、焼入れ、焼戻し、焼なましなどの手法が用いられます。
たとえば、焼入れを行うことで、鋼材の硬度や耐摩耗性が向上し、工具や金型の寿命を延ばすことが可能になります。
一方、焼戻しでは硬さを調整しつつ、靭性を高めることができるため、衝撃に強い部品の製造に適しています。
さらに、焼なましは材料の加工性を向上させる目的で施され、切削加工や成形加工をスムーズに進めるための準備工程として活用されます。
塑性加工は、特殊鋼に外力を加えて永久的な形状変化を生じさせる加工法です。代表的な方法として、鍛造、圧延、引抜きが挙げられます。
鍛造は、鋼材を加熱して叩くことで、内部組織を緻密化し、強度を向上させます。この工程は、自動車や航空機の部品のように高い耐久性が求められる製品に適しています。
圧延では、特殊鋼を圧力で薄く延ばし、板状や棒状に成形します。これにより、部品の寸法精度が向上し、後の加工工程を効率化できます。
さらに、引抜きは、特殊鋼を引き伸ばすことで表面仕上げの精度を高め、用途に応じた形状に整えるために行われます。
特殊鋼の切削加工は、高い硬度や耐摩耗性を持つ素材を削るため、加工工具や条件の選定が重要となります。
例えば、切削工具には耐久性の高い超硬合金やセラミック製の刃物が使用され、これにより加工精度を確保します。
また、適切な切削条件を設定することで、工具の摩耗を抑え、加工効率を向上させることが可能です。
さらに、冷却材を使用することで、摩擦熱による工具の劣化を防ぎ、滑らかな仕上がりを実現します。このような手法により、エンジン部品や精密機器のような高い精度が求められる製品にも対応することができます。
特殊鋼製品の製造は、複数の精密な工程を経て進められます。各工程での管理が、最終製品の品質に大きく影響するため、高度な技術と専門知識が求められます。ここでは、特殊鋼製品が完成するまでの主なステップを説明します。
特殊鋼の製造は、鉄スクラップの調達から始まります。この鉄スクラップは、自動車工場や建築現場の解体などで生じた廃材を再利用する形で収集されます。
再利用素材を活用することで、製造過程での環境負荷を軽減しつつ、質の高い原料を確保することができます。
調達された鉄スクラップは、電気炉を使用して高温で溶解されます。この工程では、溶けた鋼が均一になるよう攪拌が行われ、不純物が浮き上がる仕組みが採用されています。
炉底から鋼液を排出する際、酸化物の巻き込みを防ぐ技術が適用され、鋼の純度を高める努力が行われます。
溶解された鋼は、その後精錬工程に進みます。精錬では、鋼材中の酸素や硫黄などの不純物を除去し、特性を引き出すために合金元素が添加されます。
この過程で、取鍋精錬設備や真空脱ガス設備が使用され、素材内部の品質が飛躍的に向上します。特殊鋼が求められる高性能を実現するには、この工程が非常に重要です。
精錬後の鋼液は、連続鋳造設備を用いて固形化されます。この工程では、溶鋼が型に注ぎ込まれ、徐々に冷却されながら鋼片に成形されます。
特に垂直型の連続鋳造装置が採用される場合、内部欠陥を最小限に抑えた高品質な鋼片が得られるため、精密な加工が求められる用途に適しています。
鋳造された鋼片は、圧延や鍛造の工程を経て所望の形状に成形されます。
圧延では、鋼片を加熱しながらローラーで薄く引き延ばし、板状や棒状の形状に整えます。
一方、鍛造では、叩くことで鋼材内部の組織を均一化し、強度や耐久性を高めます。この工程での加工精度が、最終製品の寸法や性能に大きく影響します。
成形された鋼材には、さらに熱処理が施されます。この工程では、焼入れや焼戻しが行われ、鋼材の硬度や靭性が調整されます。
焼入れによって硬さを強化し、焼戻しによって柔軟性を付加することで、バランスの良い材料が得られます。
これにより、特殊鋼製品は使用される環境や用途に応じた特性を発揮します。
製造された特殊鋼製品は、厳密な検査工程を経て品質が保証されます。
非破壊検査装置を使用して、製品内部や表面に欠陥がないかを確認します。
漏洩磁束探傷機や超音波探傷機などの最新技術により、微細な不具合も検知されます。
この工程を通じて、特殊鋼製品が高品質で安全性の高い状態で出荷されます。
特殊鋼は、用途に合わせて特性を付与されていることから、その特殊鋼がもつ特性に合わせた工具の選定が必要です。また、工具以外にも、送りスピードの速度や回転数など加工方法の微調整も行わなくてはいけません。これらの条件が整っていないと、切削加工の仕上がりにも影響がでてきます。そのため、特殊鋼の切削加工には、高度な知識や技術が求められます。
特殊鋼の加工において難関課題となりやすいのが、切削加工と研削加工の間に行なう熱処理による変形と硬化です。守谷刃物研究所は切削加工会社の中で数少ない熱処理も自社で対応できる会社のため、変形・硬化を考慮した一連の技術を施すことで要望通りの加工に導いてくれます。
| 所在地 | 島根県安来市恵乃島町113-1 |
|---|---|
| 電話番号 | 0854-23-1311 |
| 営業時間(定休日) | 8:30~17:00(定休日:基本土曜・日曜・祝日) |
| 公式URL | https://www.moriyacl.co.jp/ |
SKD11といった工具鋼の切削加工を主に手がけている大阪の業者です。CAD/CAMを駆使して金型プレートやパンチ・ダイやキャビティ・コアなどを製作。放電加工用の電極など微細な精密切削加工も得意としています。
| 所在地 | 大阪府大阪市鶴見区浜2-81 |
|---|---|
| 電話番号 | 06-6911-1183 |
| 営業時間(定休日) | 8:30~17:00(定休日:日曜・祝日・休日の土曜) |
| 公式URL | https://www.sntec.com/ |
1951年創業の愛知県に本社を置く切削加工業者。NC旋盤やマシニングセンタ、ジグボーラーなど充実の設備で短納期を実現。熟練の技術者が在籍 しており、汎用フライスや汎用旋盤を使い多品種少数であっても短納期を可能としています。
| 所在地 | 愛知県名古屋市緑区茨谷山108 |
|---|---|
| 電話番号 | 052-623-1261 |
| 営業時間(定休日) | 記載なし |
| 公式URL | https://www.maruwakikai.com/ |
独自の生産管理システムを導入し、製品1点1点を1分単位で細かく管理。納期厳守はもちろんのこと、短納期のニーズにも柔軟に応じています。中には、緊急案件で依頼日の翌日に納品したケースもあったそうです。
| 所在地 | 愛知県西尾市下羽角町大縄35-1 |
|---|---|
| 電話番号 | 0563-75-3922 |
| 営業時間(定休日) | 記載なし |
| 公式URL | https://www.ohnoseiko.com/ |
1934年創業の大阪に本社を置く業者です。部品を3点で支えて外周を研削するセンタレス加工を得意としています。円筒研削が必要となる加工に関して連続して作業を行えるので、量産にも対応することが可能です。
| 所在地 | 大阪府堺市西区浜寺船尾町東2-122 |
|---|---|
| 電話番号 | 072-267-0888 |
| 営業時間(定休日) | 記載なし |
| 公式URL | http://www.mrk-konishi.co.jp/index.html |
材料の仕入から切削加工、溶接、めっき等の表面処理、組立まで、オールマイティな対応力を強みとしています。試作品製作の様々な工程をワンストップ対応できるので、複数業者とのやり取りが要らず、予算を立てやすいのが魅力です。
| 所在地 | 神奈川県横浜市港北区新横浜3-7-18 日総第18ビル5F |
|---|---|
| 電話番号 | 045-306-6182(代表)/050-5434-9811(お問合せ窓口) |
| 営業時間(定休日) | 記載なし |
| 公式URL | https://www.speeg.co.jp/ |
精密部品を中心に切削加工を手がける東京の企業です。1933年の創業以来90年以上の歴史の中で培われてきた技術力は、5mm~200mm程度の小サイズな部品の切削加工も可能に。特に精緻な加工には強みをもっています。
| 所在地 | 東京都豊島区西池袋3-1-15(西池袋TSビル3F) |
|---|---|
| 電話番号 | 03-5956-9176 |
| 営業時間(定休日) | 9:00~17:00(定休日:土曜、日曜、祝日・弊社休日) |
| 公式URL | https://www.daidoseimitu.co.jp/ |
1973年創業の切削加工業者。50年以上にわたって電子部品加工を中心に事業を展開し、特に精緻さが求められる加工が強みです。充実の設備体制で切断から加工、研磨まで一貫生産に応じています。
| 所在地 | 秋田県由利本荘市矢島町城内字沖小田429 |
|---|---|
| 電話番号 | 0184-56-2637 |
| 営業時間(定休日) | 8:30~17:20(定休日:記載なし) |
| 公式URL | https://ktech.co.jp/ |
設計から切削加工、組立までワンストップで対応しており、オーダーメイドのような感覚で細かなニーズにも応えてもらうことができます。緊急対応や即日納品といった難しい案件にも、柔軟に対応してくれるのも魅力です。
| 所在地 | 東京都八王子市大和田町3-4-17 |
|---|---|
| 電話番号 | 042-644-1755 |
| 営業時間(定休日) | 9:00~17:00(定休日:土・日・祝日) |
| 公式URL | https://www.yagiseisakujo.co.jp/ |
自動車産業が盛んな愛知県に本社を構える切削加工の業者です。創業以来50年以上にわたり自動車部品をはじめとする金属部品の加工を手がけており、小径深穴加工、複雑形状加工といった特殊な切削加工を得意としています。
| 所在地 | 愛知県豊川市穂ノ原3-22-15 |
|---|---|
| 電話番号 | 0533-85-11550 |
| 営業時間(定休日) | 8:00~17:00(定休日:週休2日、年末年始、GW、夏季休暇) |
| 公式URL | http://www.curius.co.jp/ |
創業70年以上の歴史をもつ特殊鋼の専門業者。商社としての顔も併せ持っており、特殊鋼素材の仕入れから切削加工、熱処理、表面仕上げなどすべてワンストップで提供することが可能です。特殊鋼のラインナップも豊富に取り揃えられています。
| 所在地 | 大阪府大阪市北区茶屋町3-7 |
|---|---|
| 電話番号 | 06-6374-3352 |
| 営業時間(定休日) | 記載なし |
| 公式URL | https://www.umetoku.co.jp/ |
切削加工会社を紹介する当メディア「切削アンサー」では、特定の要望に応えてくれる信頼できる加工会社を厳選して紹介しています。
なお、特殊鋼の加工に強い切削加工会社も紹介しているので、加工会社選びに悩んでいる担当者はぜひ参考にしてください。
切削加工会社選びの手助けをする当サイト「切削アンサー」では、他にも素材別に切削加工ができる会社を一覧で紹介しています。 対応している素材別に切削加工会社を探したい方はぜひ参考にしてください。
切削加工を行う会社は多くありますが、いざ問い合わせると特定の要望に対応できなかったり、不良品がでてコストがかさんだりすることも…。 当サイトを読めば、もう断られない切削加工会社が1分で見つかります。
依頼者の事情や加工品によって異なる、様々な要望に応えてくれる切削加工会社を紹介します。
なお、ここで紹介する会社は、信頼できる加工会社を選ぶ際に大前提として押さえておきたい、下記2つの規格を保有する会社の中から選定しています。
・品質担保の観点から、国際的な品質マネジメント規格「ISO9001」
・信用性の観点から、国際的な環境マネジメント規格「ISO14001」



※選定基準:2024年2月28日にGoogleにて「切削加工」「研削加工」と検索した際に表示される切削加工・研削加工に対応する会社123社を調査しました。(切削加工を依頼した際に、素材や精度により研削加工が必要になるケースもあることから、「研削加工」も含めて調査しています。)その中でも、ISO9001及びISO14001を取得する会社の中から、下記の基準でそれぞれ選定しています。
・守谷刃物研究所…難削材の加工に求められる切削加工・熱処理・研削加工を自社一貫で行う会社の中でも、難削材に対応した加工事例掲載が35件と最も多く(2024年3月調査時点)、難削材が使われやすい半導体製造装置や医療装置を得意としていると判断。
・キュリアス精機…ひと月あたりの生産可能個数が100万個以上と最も多く(2024年3月調査時点)、大量生産が求められる自動車部品の加工を得意としていると判断。
・プラスチック加工興和…樹脂の加工に対応する会社の中で、唯一樹脂の加工を専門とする会社と公式HPに記載されているため、プラスチック製品の加工を得意としていると判断。